長徳寺の四季を知る

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四季折々に変わる情景を、五感で楽しめる長徳寺

四季折々に変わる情景を、
五感で楽しめる長徳寺

東京都福生市にある長徳寺は、1000年以上の歴史と美しい庭園のあるお寺です。目で見て楽しむだけではなく、五感により深く季節を味わうことができる庭園は、自由に散策していただけます。ご参拝のほか、季節の行事やイベントにはどなたでもご参加可能ですので、お気軽にお立ち寄りください。ここでは、長徳寺の季節の移り変わりをご紹介します

春の章

立春・雨水のころ(2月)

2月4日前後にある「立春」は、以前は新年のはじまりを意味しました。立春の前日にある「節分」は、新しい年に向けて邪気払いをする目的で豆を撒いていたのです。一方、2月15日頃にあたる「雨水」は、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になることを意味します。農耕の準備をはじめる目安とされ、春一番が吹くのもこの頃です。こうして三寒四温を繰り返しながら、本格的な春へと向かっていきます。この頃庭園では、紅梅の美しい花が見頃です

ウメ(梅) ウメ(梅) カンツバキ(寒椿) カンツバキ(寒椿) フクジュソウ(福寿生)
ウメ(梅) カンツバキ(寒椿) フクジュソウ(福寿生)

啓蟄・春分のころ(3月)

3月6日前後を指す「啓蟄」は、大地が温まり、冬眠していた虫たちが春の訪れを感じて穴から出てくる季節を表しています。一雨ごとに気温が上がり徐々に暖かくなってくる頃、庭園では淡いピンク色の乙女椿をご覧いただけます。 また、「春分」とは太陽が真東から登って真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日です。春分の3日前から7日間を春の彼岸といい、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、寒さが和らぎ各地から桜の開花情報が聞こえはじめます

オトメツバキ(乙女椿) オトメツバキ(乙女椿) ハクモクレン(白木蓮) ハクモクレン(白木蓮) アンズ(杏子)
オトメツバキ(乙女椿) ハクモクレン(白木蓮) アンズ(杏子)

清明・穀雨のころ(4月)

「清明」とは南東から吹く暖かい清明風とともに、陽光を浴びた草花が葉を広げて花が咲きはじめる、4月5日頃を表す言葉です。「清明になると雪が振らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」と言われ、「穀雨」は「百穀春雨」とも呼ばれているように田植えの準備をする目安にされています。この頃、大手毬(おおてまり)の鮮やかな緑色が庭園でも映え、まさに春の恵みがあふれる季節であると同時に、八十八夜を迎えるなど夏も少しずつ感じはじめます

ボタン(牡丹) ボタン(牡丹) ドウダンツツジ(満点星) ドウダンツツジ(満点星) マンサク(黄色)
ボタン(牡丹) ドウダンツツジ(満点星) マンサク(黄色)

夏の章

立夏・小満のころ(5月)

5月5日あたりになる「立夏」は、春分と夏至の中間です。暦の上での夏がはじまり、立春の前日までが夏とされます。まだ湿度が低く風も爽やかで、とても過ごしやすい日々が続き、セイヨウシャクナゲの鮮やかなピンク色が目に留まるようになります。陽気が良いことから「気が次第に長じて天地に満ちはじめ」を意味する「小満」は5月21日頃にあたります。徐々に暑さも加わり、麦の穂が育つように。梅の実がなり、また田植えの準備がはじまって、衣替えの準備がはじまるのもこの時期です

シャクヤク(芍薬) シャクヤク(芍薬) ブラシの木 ブラシの木 オオヤマレンゲ(大山蓮華)
シャクヤク(芍薬) ブラシの木 オオヤマレンゲ(大山蓮華)

芒種・夏至のころ(6月)

6月6日頃である「芒種」とは、麦や稲などの花の外側にある「芒(のぎ)」から、穂の出る穀物の種を撒く季節を表しています。百舌(モズ)が鳴きはじめ、紫陽花の花も次々と開花し、次第につゆめいて五月雨の季節に入ります。「夏至」とは6月21日前後にあたり、1年の中で最も昼が長く、夜が短い日です。夏至の日には、関東では焼き餅をお供えしたり、関西ではタコを食べる習慣など、地方によって異なる習慣があります

ラベンダー ラベンダー ビヨウヤナギ(未央柳) ビヨウヤナギ(未央柳) アジサイ(紫陽花)
ラベンダー ビヨウヤナギ(未央柳) アジサイ(紫陽花)

小暑・大暑のころ(7月)

7月7日頃を表す「小暑」とは、本格的に夏の身支度に変えて、暑中見舞いを出す季節です。7月23日頃の「大暑」には夏の盛りを迎え、お盆の時期に行われる事が多い仏教行事の一つ、「お施餓鬼(おせがき)」を行います。亡くなった先祖や家族の供養を行うのと同時に、広く亡くなられた方々への供養も行って徳を積むことで、自分にも救いがあるとされているのです。草花は色鮮やかに、蓮や睡蓮、紫苑、アナベル、秋海裳(しゅうかいどう)、額紫陽花、山百合など香り豊かに咲き誇ります

ハス(蓮) ハス(蓮) スイレン(睡蓮) スイレン(睡蓮) シオン(紫苑)
ハス(蓮) スイレン(睡蓮) シオン(紫苑)

秋の章

立秋・処暑のころ(8月)

8月8日にあたる「立秋」は、立春からちょうど半年が経過した頃。立冬の前日までが秋となります。月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが開催され、残暑見舞いもはじまります。この頃の庭園では、百日紅(サルスベリ)が鮮やかに夏の庭を彩ります。8月23日前後にあたる「処暑」は暑さが和らぐという意味であり、厳しい暑さも峠を越え、秋の気配を感じるように。台風シーズンでもあるこの時期、先人は台風に備えつつ、夏の衣類や家具を片付け、秋の準備をはじめる目安にしていました

サルスベリ(百日紅) サルスベリ(百日紅) ムクゲ(木槿) ムクゲ(木槿) モミジアオイ(紅葉葵)
サルスベリ(百日紅) ムクゲ(木槿) モミジアオイ(紅葉葵)

白露・秋分のころ(9月)

9月8日前後の「白露」は、草の葉に白い露が結ぶという意味があり、草花に朝露が宿ることから名付けられました。朝夕には涼しさも感じはじめ、夜の空は澄み、十五夜の月を愛でるのも一興です。立ち並ぶ曼珠沙華(マンジュシャゲ)の鮮やかな赤色の花も見頃です。9月23日頃にあたる「秋分」では、春分と同様に極楽浄土があるという真西に沈むことから、亡くなった人を偲ぶ日とされています。秋分の3日前から7日間を秋の彼岸といい、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、寒さが増してきます

マンジュシャゲ(曼殊沙華) マンジュシャゲ(曼殊沙華) ミズヒキ ミズヒキ ハギ(萩)
マンジュシャゲ(曼殊沙華) ミズヒキ ハギ(萩)

寒露・霜降のころ(10月)

10月8日頃である「寒露」には、秋の長雨が終わり、本格的な秋がはじまります。農作物の収穫もたけなわで、紅葉が一段と色を深めます。空気が澄んだ晴れの日が多くなり、夜には月も星も美しく見えるなど清々しい秋の空に出会え、木には赤い実が付きはじめます。10月23日前後にあたる「霜降」は、秋が深まり朝露が見られる頃です。朝晩の冷えが厳しくなり、日の短さを実感します。北からは初霜の知らせが聞かれ、山は紅葉で彩るなど、自然も人も冬支度をはじめる季節です

ガマ(蒲) ガマ(蒲) ウメモドキ(梅擬) ウメモドキ(梅擬) センリョウ(千両)
ガマ(蒲) ウメモドキ(梅擬) センリョウ(千両)

冬の章

立冬・小雪のころ(11月)

11月8日頃にあたる「立冬」から立春の前日までを冬とされます。朝夕の冷え込みに加え、日中の日差しも弱まってきて、木枯らし1号や初雪の頼りが届きはじめます。11月23日頃には「小雪」となり、まだ本格的な冬が訪れているわけではなく、雪もさほど多くないことからこのように呼ばれます。紅葉が散りはじめ、銀杏や柑橘類も黄色く色づくように。境内の玉川側にある大銀杏も黄色に染まり、行き交う人たちも足を止めて見入っています

ドウダンツツジ ドウダンツツジ ミカン(蜜柑)
ドウダンツツジ ミカン(蜜柑)

大雪・冬至のころ(12月)

12月7日頃にあたる「大雪」は、山だけではなく平野にも雪が降る時節であることから名付けられました。みかんも実りはじめ、木々の合間には黄色が映えます。12月22日前後にある「冬至」には太陽が軌道上最も南に来るため、夏至とは反対に夜が最も長く昼が短い日になるため、太陽の力が一番衰える日として考えられてきました。冬至にはかぼちゃを食べたり、柚子湯に入る習慣があります。体を温める効果がある柚子湯に入ると風邪をひかないと言われています

紅葉と銀杏 紅葉と銀杏 ワビスケ(侘助) ワビスケ(侘助) 客殿丸窓からの福寿庭園
紅葉と銀杏 ワビスケ(侘助) 客殿丸窓からの福寿庭園

小寒・大寒のころ(1月)

1月5日頃を指す「小寒」は、寒さが加わる冬至と大寒の間にあり、「寒の入り」を指します。寒中見舞いを出しはじめるのもこの時期です。庭園からは、ロウバイ(蝋梅)の甘い香りが漂いはじめます。1月20日頃の「大寒」は、寒さがさらに厳しくなる1年の中でも最も寒い時期です。小寒から節分までの30日間を「寒の内」とし、寒風と降雪の冬本番を迎えます。この時期にはこの寒気を利用した「寒稽古」や「寒中水泳」などの行事や酒や味噌など「寒仕込み」が行われます

ロウバイ(蝋梅) ロウバイ(蝋梅) 本堂雪景色
ロウバイ(蝋梅) 本堂雪景色
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